戸建て・マンションリフォームのポイント
リフォームは、建物の種類によって間取り変更の自由度も大きく関わってきます。
リフォーム内容を検討される前にお住まいの基本構造を確認しましょう。
戸建てリフォームの注意点
建物の構造によって出来る事が異なります。
戸建て住宅は、建物の構造により出来る事と出来ない事があります。
構造の耐用年数は、メンテナンスや使用してる資材によって違うので、単純に築年数だけでは判断出来ません。また、戸建て住宅は、建築基準法や地域により、条例や建築協定など様々な規制がある場合があります。
例えば、防火地域では少しの増築でも確認申請が必要になるなど構造だけでなく地域でも違いがあります。
早い段階でそれらを知る事でリフォーム内容をより具体的に計画出来ます。
注目 リフォーム前に確認しておきたいこと
- 間取りの変更
柱や梁で支える木造軸組工法や鉄骨系の工法の間取り変更は、比較的自由に出来ますが、壁全体で支える木質系やコンクリート系や2×4(ツーバイフォー)工法は、間取り変更に制限があり自由に出来ない場合があります。
- 水まわりの変更
キッチンやトイレ、バスルームなどのリフォームはマンションに比べると戸建ての方が比較的自由に出来ます。
場所の変更や2階への設置も可能です。
- 電気設備の変更
IHクッキングヒーターや食器洗い乾燥機やエアコンなど電気容量の大きな機器を使用する場合は、単独でブレーカーから配線するのが好ましいです。家全体の容量が足りない場合は、引き込み線からの対応が可能です。
- 機能リフォーム
耐震リフォームや断熱リフォームなど家自体の機能を向上させるリフォームが出来ます。
部分的な耐震補強なのか家全体の補強になるのかは専門的な調査が必要になります。
マンションリフォームの注意点
専有部分でも床のリフォームは注意が必要
マンションは、共有部分と専有部分に分けられますが、管理規約などによる制約や決まり事がありますので事前に確認しておきましょう。構造により間取り変更リフォームの自由度も変わる事があります。
基本的には、専有部分に関しての間取り変更は可能です。ただし、専有部分でも床をカーペットからフローリングに変える場合には注意が必要になります。防音性の問題から床材の性能が決まっていたり、フローリングへの変更を禁止している場合がありますので管理規約を確認して下さい。
注目 リフォーム前に確認しておきたいこと
- 間取りの変更
ラーメン構造などの構造的に問題がなければ間取り変更は可能です。
壁式構造の場合は、コンクリート壁(構造壁)が共用部分となりますので取り除くことができないなどの間取り変更に制約があります。
- 水まわりの変更
排水管の勾配をとる必要があるために床下空間にゆとりが必要です。そのために水まわりの移動は排水管などの長さとも関係するので変更には検討が必要です。
キッチンや浴室の変更は換気扇のダクト経路に注意が必要となります。
- 電気設備の変更
各住居への電気容量が決められていますので、アンペアアップ変更が出来ない事が多いです。
管理規約の確認が必要です。
- 機能リフォーム
断熱リフォームなどで室内側に内窓を取り付けることは出来ますが、外から見える部分の玄関ドアや外部サッシは共有部分になりますのでリフォームは出来ません。